後藤研究室

研究科委員長からのメッセージ

2003年2月8日

明治大学大学院 理工学研究科委員長
工学博士 向殿 政男

学部・大学院6年一貫教育,それが本理工学研究科の研究・教育目標を表しているキャッチフレーズです.学部教育の4年間では,理工学の学問と技術の基礎をしっかりと身に付け,人間性豊かでバイタリティと実力のある,更に,理工学と共に社会・人文関係の素養をつけた多様で幅広い分野で活躍できる人材の育成を目的としています.更にそれに引き続いて大学院博士前期課程(修士)の2年間では,明治大学として世界に誇れるようなユニークな研究分野に特化して専門的な研究・教育を徹底的に行います.この6年間の一貫した体系的な研究・教育プログラムで,社会で縦横無尽に活躍できるだけでなく,社会に新しい潮を導き入れることのできるような知的高度専門職業人の育成を目的としています。更に,その中から博士後期課程(博士)に進学して博士号を取得して世界で活躍できる一流の研究者の輩出を目指しています.このように, 明治大学の理工学研究科の研究・教育の目標は,研究面では,ナンバーワンよりはオンリーワンを目指し,教育面では,どんな分野でも活躍できる柔軟な,総合的な,そして多面的な思考のできる,基礎実力のある実践的な技術者の育成です。これが学部・大学院6年一貫教育の意味するところです.

理工学研究科と理工学部は,幸いなことに同じキャンパスにあって,一貫して教職員と大学院生,学部学生とが一つの共同体をなして研究・教育に日夜励むことができるという恵まれた環境にあります。そして,現在は,大型研究設備の設置や新校舎の建築も含めて,明るく楽しく生きがいのある研究生活,学習生活が過ごせるように,総合的に研究,教育のための環境が整備されつつあります。また,カリキュラムでは,大学院に進学予定の学部4年生は,大学院の授業を先取り履修することが出来るようになっています.このように本研究科は,学部・大学院6年一貫教育がやりやすい環境を整備しています.

また、私学は国公立に比べて学費が高いと言われていますが,本学ではほとんどの博士前期課程の院生は,TA(Teaching Assistant)制度を利用してTAに採用されています.さらに,本学には研究者養成をねらいとしたユニークな研究者養成型助手制度があり, ほとんどの博士後期課程の院生は研究者養成型助手に採用されるか,または RA(Research Assistant)に採用されて,在学中の経済的な負担は少なくなるように,更に本学独自の奨学金制度を利用して経済的な心配をせずに研究に専念できるように配慮されていますので安心して下さい.その成果として、本研究科の大学院生による国内や国外での研究発表は盛んであり、これまでに多くの博士号取得者を出し、優れた研究者を社会へ送り出しています。社会人入学者には、入学前の業績を積極的に評価して、早期の学位取得ができるよう研究指導を行っています。

是非,一緒に研究に参加してみませんか.